
山形県の庄内地方で「北庄内の三大名瀑」と称されるのが鳥海山南西面の二ノ滝、升田の玉簾ノ滝、平田の十二ノ滝です。異論もありますが、昔から一般によく知られ比較的アプローチが容易な大きな滝という意味で、まず妥当な選択といっていいと思います。また三つの滝はそれぞれタイプが大きく異なるという面でも面白いです。
玉簾ノ滝は落差63mもある直瀑で、まわりの柱状節理がみごと。二ノ滝は落差は25m(?)といわれていますが、二股に分かれた落水と膨大な水量、そして滝下の巨岩の渓流が見応えがあります。十二ノ滝は連続的に階段状に連なる落水とそのまわりの大きな樹木との対称がすてきです。したがって地元贔屓を別とすれば「どの滝がいちばん」とはいいがたい個性がそれぞれの滝にあります。
先日、子どもを連れて二ノ滝と玉簾ノ滝に行ってきました。日曜日で天気もよかったので多くの人が観賞に訪れていました。はじめは続けて十二ノ滝もみて三大瀑布めぐりを完遂するつもりでいたのですが、時間切れで十二ノ滝には結局行けませんでしたが、前ふたつの滝はとても良かったです。四季それぞれに良さがありますがちょうど今頃は水量が多くたいそう迫力がある一方、滝の周りの新緑が美しく、おすすめ。駐車場から徒歩で、二ノ滝は20〜30分程度、玉簾ノ滝は10〜15分程度です。
