イワナシ

 

イワナシは漢字で書くと岩梨。鳥海山にもあるとは聞いていましたが、やっと出会うことができました。うれしいです。雪が溶けたばかりのやや陽当たりのいい斜面です。

ツツジ科イワナシ属の常緑低木で、日本特産。本州の日本海側の多雪地帯に主に分布(Parapyrola  asiatica)。地を這うように枝を伸ばし、長さは10〜25cmくらい。葉は卵形でやや革質。枝先に短い総状花序をなし数個の淡紅色の花をつける。長さは10mmほど。萼片は深く5裂する、径10mmほどの扁球形の実をつけますが、甘くてナシに似た味で食用になるそうです。偏在しているとはいえ、ざっと見たところ百株以上はありそうなので、すこしだけ食べてみたいと思います。

常緑低木で、かつこれほど愛らしい花を咲かせるとあっては、場所を公開するとたちまち乱掘されそうです。実際、インターネットで調べてみると各地で大幅に個体数を減らしているとのこと。先に当ブログで取り上げたオオミスミソウ、イワカガミ、エゾイチゲ、シュンラン、白花のオトメエンゴサクなどと同様に、生えている場所などの情報は一般には漏出しないように注意が必要と考えています。まことに残念なことですが。

 

 

 

 

 

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