ヒメオドリコソウ

田や畑の法面、道端、空き地など陽のよくあたる場所に群生している草本です。漢字で書くと姫踊子草。シソ科オドリコソウ属の越年草です(Lamium purpureum)。ヨーロッパ原産で、日本には明治中頃に帰化した外来種ですが、今では在来植物を圧倒するような勢いでどこでもふつうに見かけることができます。

わが国にはもともと同類で大柄のオドリコソウ(L. album var.barbatum)が生えており、当地にもあるはずですが、私自身は野生のオドリコソウは見たことがありません。ぜひいちど見たいと思っているのですが、だれか内緒で教えてくださいませんかね。

このヒメオドリコソウは草丈が10~25cm程度ですが、近くでかがんでよく見るとピンク色のきれいな唇形花です。ただ上部の葉がくすんだ赤紫色に色づくことが多く、これが大量にまとまって生えていると、遠目にはなにやらとても地味というか、暗いといってもいいすぎではないほどの雰囲気になってしまいます。花が葉の色に負けてしまうのですね。もしこれが全体にもっと明るい色なら、サクラの開花と並んでずいぶん人気が出るのでしょうが。

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