小物類のパッケージング

 

当工房には定番の小物類がいくつかありますが、保管や荷造・発送用に専用の紙箱に入れています。箱は開業以来のなじみの紙箱屋さんに頼んでいるのですが、白ボール紙に和紙風の黄緑色の化粧紙を貼った貼箱です。定番製品といっても大量生産するわけではなく、1ロットがせいぜい数十個程度ですが、そういう面倒でたいしたお金にもならない注文をこころよく引き受けてくださり感謝しています。

さて通常の小物であれば柔らかい薄手の紙で品物を包んだあと、上記の貼箱に入れればいいだけですが、時計の場合は時針がむき出しになっているので注意が必要です。具体的には品物に合わせて、建築用の断熱材の一種であるスタイロフォームを糸鋸やカッターナイフなどで切り、ホットメルトの接着剤でくっつけ合わせたりして、貼箱の中で時計が動いて針を壊してしまわないようにします。

蓋をあけてすぐに製品が見えたほうがユーザーにも直截的に注意を喚起できるので、あえてフルオープンに近いかたちのパッケージングです。大量生産であればパッケージングは専門業者に依頼するところでしょうが、弱小零細工房の場合はそんな余裕はないので、なんでも自分でやらないといけません。

 

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