いつもお世話になっている家具のお客様から、小学校時代に書かれた書の額装を依頼されました。これまで他の方からリトグラフなどの額装を依頼されたことは数回あったのですが、書ははじめてです。問題はずいぶん縦長のため通常の台紙(マット)が使えないことと、書をプラスチックの筒に封入されていたとはいえ、やはり経年変化で若干の汚れが生じていたことです。
額縁屋さんに相談したところ、知り合いの表具屋さんを紹介していただきました。そこで書の洗いと、マットにかわる布張りの台を作ってもらいました(素地は当方で提供)。その寸法に合わせてオニグルミの柾板でフレームを製作しました。できあがりサイズは厚み25mm、幅424mm、縦1314mmです。やはりずいぶん大きいです。
書はじつに端正で力強く、とても小学6年生のものとは思えないくらい立派です。文言もすてきですね。「特選」を獲得したのもおおいに頷けます。
(※ お名前は写真からは消しています。それにしても表具の布張りと木枠の微妙な質感・色合いはこの写真ではほとんどわかりませんね。)
「書の額装」への2件のフィードバック