すべすべの核弾頭の頭なめている
世界には現在約17000発の核兵器があるという。ロシアとアメリカでその9割を占めるが、その他に保有が確実な国あるいはその可能性が疑われる国はイギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、北朝鮮、イスラエルである。保有数の一位二位がロシアとアメリカであることは容易に想像できるが、では第三位はどこかというとなんとパキスタン。年間20発ほどの核弾頭を製造しているらしく、このままだと近い将来に世界第三位の核大国になるという。言うまでもなく背景には隣国インドとの確執がある。/また核爆弾の肝となるプルトニウムの保有量は日本が世界一であって、およそ45トン・核爆弾5000発分に達するとみられる。そのことが原子力発電が事故や被曝や不経済等の理由によって多くの反対を受けながらも、廃絶できないことの最大かつほんとうの理由であるとする見方がある。
たくさんの動物に見られ秋彼岸
年に2、3回は動物園に行く。たいていは秋田市の大森山動物園だが、水族館の動物もということであれば、男鹿水族館(GAO)やリニューアルされた鶴岡市の加茂水族館などである。獣や鳥や爬虫類・両生類・魚などを眺めながらのんびり散策するのは楽しい。ただ子供といっしょだと興味の観点がことなるので、気にいった動物をじっくりと心ゆくまで観察することができにくいのが難点である。/動物園は動物に対する一種の虐待であるという声がある。狭い園内と檻に閉じ込めて一生そこですごすことを強制するのはおかしい、かわいそうだと。たしかにその面は否定しがたいものがあるが、一般人が野生状態の動物にふれる機会などは実際にはほとんどないわけで、動物園や水族館などがなければ自然(の動物)がだいじであるといってもそれは頭の中だけでの観念的な産物にすぎなくなってしまうだろう。動物園はいまは単なる見世物小屋ではなく(それはずっと昔の話だ)、動物の生態や行動を観察・研究し、保護・増殖する重要な拠点にもなっている。
風切羽きれいに研いで秋つばめ
ツバメの数が少なくなった。秋になったからということもあるが、そもそもの飛来数が昔にくらべずいぶん減ったと思う。それは絶対数が減少しているということなのか、町場では営巣できるような建物などが少なくなった結果としてツバメが人の目につかなくなってきたということなのかはよく分からない。/私の木工房の作業場でも以前はよくツバメが中に入ってきた。天井が高く、屋根のトラス組の構造材がむき出しになっているので、ツバメが巣づくり子育てをするには絶好の場所なのだろう。しかし、基本的に日中しか人がおらず夜は閉め切ってしまうことと、材木はともかく機械や道具や加工中の部品や完成品に糞が落下付着したのではたいへん困る。それでツバメが入ってくるつどに長い棒を振り回すなどして追い出すのだが、向こうも場所的には非常に気にいっているとみえ、なかなか外に出ていかない。あきらめて外に出てくれるまでは帰宅もできないので、一人で仕事をするようになった10年くらい前からは入口の大きな引き戸はだいたい閉ざして仕事をするようにしている。ツバメの飛来する5月頃でもけっこう暑い日があるので、それはそれで困るのだが。