ヒオドシチョウ

 

先日、鳥海山の中腹、標高1300mくらいのところで花を観察していたら、赤っぽい中型の蝶が一匹飛んでいました。色合いと飛翔のようすからみて、もしかするとヒオドシチョウかもしれないと思いましたが、幸いなことにすぐ目の前のミヤマナラの葉の上に止まりました。最初は翅をたたんでおり、荒れた樹木の肌のような茶褐色の迷彩色をみせていましたが、間もなくすると翅を広げてじっとしています。やはりタテハチョウの仲間のヒオドシチョウ(緋縅蝶)でした。

橙赤色の地に真っ黒な紋様と青い縁取りがじつに美しいです。幼虫はエノキ(榎)の葉を食べて育つのですが、こんな高さの山地にエノキは生えていないと思うので、下の方から上ってきたのでしょうか。翅はどこも痛んではいないので、越冬した個体ではなく最近羽化した個体でしょうね。

撮影は残念ながらこれ1枚しかできませんでした。2枚目を撮ろうとすると気配を察してか飛び立ってしまい、もうどこかに行ってしまいました。

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