コーヒーブレーク 54 「雨告山」

 

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胞子さざめきて青色の黴白色の黴

わが家のお風呂の掃除をするのは私の担当である。浴槽と洗い場の床や壁の腰高くらいまでは毎日ブラシでこする。全体が無地の白色なので汚れが目立つのだが、だからこそ嫌でもきれいにしないといけないという動機付けにはなる。もっとも浴室掃除用のブラシが入らない狭い入り隅の部分は簡単には汚れを取りきれないので、そこは普段は多少目をつぶるようにしている。/お風呂の汚れも多くは黴とか細菌だと思うのだが、なぜか青とか黒とか褐色ではなくピンク色である。これはかえって目立つというか、たいへん気にさわる汚れであって、このピンク色が消えるまでブラシでごしごしこすることになる。

でで虫の暴走と思うバクテリア

カタツムリには多くの別名がある。マイマイ、マイマイツブラ、カタツブリ、デンデンムシ、デデムシなどである。漢字表記は蝸牛。おおざっぱには陸貝のうち殻がないものがナメクジ、殻を持つものをカタツムリである。なんとナメクジは殻がないだけでカタツムリの親戚だったんですねえ。ただしカタツムリは日常的な用語であって、生物学的には多くの科にまたがる広範な生物を含むという。/カタツムリ(またはナメクジ)はいかにも鈍足で、移動能力にとぼしいというイメージが強いが、事実地域ごとに種分化が起こりやすく、一見よく似たカタツムリであっても遺伝子レベルでは差異がずいぶんあることが多いようである。

雨告山の雨すでに止みたるか

雨告山(あまもりやま)は月山(1980m)の北東側にある標高1309mのピークである。一般的な登山コースからは外れているがそれなりに道は通じているようで、インターネットで検索すると最近のいくつかの山行記録を見ることができる。もう何十年も昔の記憶になるが、私も一度高校の国体予選だったかインターハイ予選だったかでこの雨告山に登ったことがある。羽黒山側からの月山登拝路の8合目からトラバースする荒れた道(通称タケノコ道?)がこの大会のために刈払がなされ、雨告山に登頂後にさらに南進して急峻な斜面をよじ登るようにして月山頂上に達したと記憶している。現在の登山用地図にも雨告山の西側崖斜面には「西普陀落」という表記があり、昔は修験者向けの秘所であったらしい。/雨告山。なんといっても名前がすばらしくすてきですね。実際麓の人たちは、この山に雲がかかり雷が鳴るようになると間もなく里も雨天となるとみなし、天気の目安としていたという。

 

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