古材利用のサイドテーブル

 

当ブログの3月19日の記事で、建築の古材を活用して作った文机を紹介しましたが、今回はサイドテーブルです。建物はお客様の父上が若い頃に住まわれていたものですが、2011年3月の大震災で壊れてしまい解体しました。その際にマツの梁など比較的サイズが大きく状態の良さそうなものを残してもらったそうですが、それを使っての家具の製作の依頼がありました。

割れや汚れやホゾ跡、大きめの節といった、家具材料としては欠陥がたくさんあり、結局文机を2卓、市販の小さめの仏壇をのせる戸棚1台を作らせていただくことになりました。しかしその後に別件で椅子1脚のご注文があり、それに合わせたサイドテーブルも1台いっしょに作ることになったものです。サイドテーブルに関しては材料の指定があったわけではありませんが、文机と戸棚を取った材料(マツ)の残りでなんとかぎりぎり木取することができました。椅子とサイドテーブルはお母様が使われる予定のものなので、とくにサイドテーブルはいい記念になると思います。良かったです。

サイズは幅400mm、奥行315mm、高さ420mmで、椅子の座面高さよりすこし高いです。椅子に座わり、この小テーブルに飲み物を置くなどして使われると思いますので、その際に足元が窮屈にならないように脚下部の貫は中に追い込んでいます。ホゾはいつものように通しホゾのクサビ打ちです。

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