下駄箱

 

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私の子どももお世話になっている学童保育所に納品した下駄箱です。もっとも今では下駄をはく人は稀でしょうから、実際は靴箱というべきでしょうか。ここの学童保育所は一般住宅の建物なこともあり玄関が狭くていろいろと支障があるということで、間取りをすこし広げました。下駄箱はその拡張した空間にぴったり収まるように作っています。

サイズは基本1間幅の1688mm、奥行350mm、高さは本体が930mmで、その上に厚さ35mm幅380mmのタモの無地の一枚板が載る形になります。タモ板のほうは先に大工さんに渡して建築工事のひとつとして壁に固定してもらいました。

下駄箱本体は米国産のパシフィック-コースト-メープル(PCメープル。通称ソフトメープルの代表的な樹種)の無垢板で、ほぼ無地のものでこしらえています。靴を載せる棚板は全部で30枚あるのですが、50mmピッチで金属製のダボ穴を埋め込んでいるので、スニーカーやサンダル、長靴やブーツといった靴の大きさに合わせて間の高さを自由に変えることができます。幅は子どもの靴だとだいじょうぶですが、成人男子の靴ではちょっと窮屈。しかしこれくらいに詰めないとみんなの分が入りません。

雨や雪の日などはどうしても下駄箱も濡れたり汚れてしまいますが、セラミックパウダー含有の二液型ポリウレタン塗装を4回施しているので、棚板をはずして軽く水洗いすることも可能です。

空間と予算がじゅうぶんにあれば、既製品のもっと個別的余裕のあるサイズの下駄箱を置くこともできると思いますが、それが無理な以上は特注でこのような下駄箱をあつらえるしかありません。さいわい今回の下駄箱は子どもたちや指導員の方にも好評のようです。

 

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