工房の入口のところに白い小さな花がたくさん咲いています。ざっと300くらい。ときどき靴で踏まれたりもすることもある場所なので、草丈は5cmもなく、地面にほとんどはいつくばっているような感じです。花の直径も7mm程度で、しゃがんでよく見ないと花や葉の形などもよくわからないほど。
これはノミノフスマ(蚤の衾)といって、ナデシコ科のハコベの仲間です。ハコベよりは若干花が大きいのと、葉が全体的に丸みをおびた長楕円形で、ハコベの卵形の葉のように先細りの葉ではありません。和名は長さ1〜2cmの小さな葉を蚤の夜具(衾)にたとえたものです。まあ全体的にそういったかわいらしい雰囲気はありますね。花弁は5枚ですが、深くふたつに切れ込んでいるので、ぱっと見ると10枚のように見えます。
工房の敷地内には他に白花と青い花のキクザキイチゲや、ヤブツバキの北方型ともいうべきユキツバキが咲いています。今冬は雪が少なかったので、春の花が咲くのが例年よりはやいようです。