下駄箱材料の検寸と木口切り

私の子供も通っている学童保育所の玄関改修にともない、下駄箱を新調することになりました。大工さんからの外部発注という形になります。材料はパシフィック-コースト-メープル(PCメープル)という北米産の広葉樹でカエデの仲間。通称ソフトメープルといわれているもののメインの樹種です。同じ北米産でもたとえばアメリカン-ブラック-ウォールナットやアメリカン-ブラック-チェリーなどに比べると立法メートルあたりの値段はだいぶ低く、量的にも安定的に市場に出回っています。大径材でなければ耳落とし&乾燥材で入手できるのもいいところです。

当工房ではこれまでソフトメープルは家具に使ったことはないのですが、今回はいちばんには予算的な都合。ほかに強度や見栄えや、確実に早めに入手できそうな乾燥材というとこれくらいしか選択肢がありませんでした(円安でこのところ急に値上がりしていますが)。

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写真はつい先頃、なじみの材木屋さんから届いたメープルの板32枚です。サイズとしては厚み24mmくらい、幅10〜20cm、長さ1.8〜2.4mといったところです。出荷の一覧表はあるのですが、あらためて私のほうでも検寸し、材料台帳以外に材木自体にも樹種別の通し番号やサイズ・グレードなどを油性インクで記入します。次いで家具の製作にそなえて木口をカットしているところです。手前がその切落材ですが、人工乾燥材ながらひどい割れや反りなどはなく、干割れを完全に除去しても5〜10cmほど短くなっただけで済みました。干割防止剤などが塗られているようには見えないので、乾燥技術の高さがうかがえます。現地挽き&現地乾燥材です。

下駄箱を作るのに必要な図面上の材積の計算値に対し、天然素材の常ですが何割か余分に取り寄せました。しかし届いた材木は大半がストレートで無地の良材なので木取なども効率よくできそうですし、いくらか手元に材料が残るかもしれません。もちろん材料費は計算値のぶんしか見積もりに入っておらずそれしか頂戴できませんが。

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