ゴム長靴

 

ゴム長靴は必需品です。湿地や沢沿いの調査・散策、足元が濡れるおそれのある工事現場もそうですが、雪が積もる冬場の場合はむしろ長靴こそが「標準仕様」のいでたちで、短靴は逆に例外ということになります。その長靴もとくに積雪用では膝近くまでの丈があることと、中に雪が入らないように口を絞る機能、保温性のある内張りが絶対に必要です。

靴屋さん、またはホームセンターなどに行くと、今頃になるとじつにさまざまな長靴が並んでいます。色や形もいろいろですが、完全防水とはいえない、ファッション性を優先したいわゆるブーツの類いを除くと、じつは本質的にはそれほど多くの種類があるわけではありません。ありていに言えばまともな長靴とまともとは言えない長靴の2種類だけ。

まともな長靴の条件としては冒頭にあげたような項目のほかに耐久性があります。ゴムはその材質の特性上、ほとんど使用しないでいても自然に劣化してきて柔軟性が失われこまかな亀裂がはいったりしてくることがあります。ましてしょっちゅう水濡れや泥汚れと乾燥、紫外線や摩擦などにさらされると、劣化の度合いは予想以上にはやいですね。どこか一カ所でもまたほんのわずかであっても穴があいて中に水が侵入してしまえばそれで長靴としての命は絶たれてしまいます。その点、他の靴にくらべて欠陥が分かりやすいともいえます。

まともでない長靴の場合だと、もちろん使用状態や頻度にも左右されますが、ひどいものだとワンシーズンで駄目になるものもあり、まあ保って3年くらいがいいところ。側面を鋭利な岩角などにひっかけてしまって裂けるのはしかたがないとしても、継ぎ目が容易にはげたりかかとのあたりの靴底が摩耗して中の中空部分が出てきて穴があいたりするのには腹が立ちます。やはりある程度は値段相応というべきで、1000円2000円台の値段の長靴はその程度のものとはじめから割り切ったほうがいいでしょう。

さて下の写真の長靴はダンロップスポーツ(株)の長靴です。現在履いている長靴がそろそろ寿命という感じになってきたので、あらかじめ予備として購入しました。水漏れでも起こした際に、それからあわてて買い物に行っていては間に合わない場合があります。ダンロップといえばタイヤメーカーとして有名ですが、グループ企業がたくさんあり、スポーツ用品などの製造販売を行うダンロップスポーツもそのひとつです。大元がタイヤメーカーだけあって、この長靴もシンプルかつ非常にしっかりした作りです。値段は定価で5000円くらいしますが。

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