1週間前に木取をし養生していたドアの部材の、二次下拵をしました。四方枠の仕上厚33mmに対し、前回は39mmでいったん切削を止めてようすを見ていたのですが、結果は縦框の平で最大1.5mmの反りにとどまっていました。上下の横桟は0.5mmくらいです。アメリカン-ブラック-ウォールナットのドア枠としては上出来といっていいと思います。
今回は厚さで3mm減らして36mmまでとしました。仕上厚さに対して3mmプラスです。幅の方は仕上がりに対しそれぞれ2mmプラス。この調子であれば次の三次下拵えで仕上寸法までいきそうです。
手押鉋盤→自動鉋盤を通して36mm厚まで切削。青色のクーピーでマーキングした矢印は「その方向に切削して36mmにした」という意味です。
上下の横桟は厚さを36mmまで削ったあと、幅は昇降盤で仕上幅プラス2mmでカットしました。数字にダッシュが付してあるのは、丸鋸で切断したままなので「およそ○○mm」という意味です。誤差は0.2mmくらい。
材料を細幅で使用した場合はとくにどちらが木表か木裏かわからなくなることがあります。表と裏とでは色つやも異なりますし収縮膨張の度合いも異なります。したがってそれを考慮して製品では使う向きを決定します。そのため当工房では木口に木裏方向を矢印でかならずマーキングしています。