ウォールナットでドア2枚ぶんの木取をしたところです。素材厚40mm(公称。実際には42mm強)からとりあえず両面にプレーナーがかかる39mm厚のところまで削りました。幅は仕上寸法に対し3〜5mmくらい、長さは70mm大きくしてあります。当工房ではこれを一次下拵(いちじしたごしらえ)と呼んでいます。ウォールナットで建具を製作するのは初めてなので、材料面では内心かなり心配していたのですが、余裕をもって一次下拵を終えることができました。
最終的には仕上厚の33mmまでもっていくのですが、一気に削ると内部応力の変化でひずみが出るので、このまま1週間程度放置します。これは養生と呼んでいますが、各部材によけいな圧力がかからないように、積み重ねたりせず一枚ずつ間隔をあけて木端立てにします。風も通るようにするわけです。その後にまた手押鉋盤で平面出しを行い、自動鉋盤との併用で徐々に厚さを減らしていきます。おそらく三次下拵まで必要かと予測しています。