コーヒーブレーク 26「地球儀」

 

DSCN2905

 

違うぞそれは違うぞと扇風機

わが家は昨年はじめの新築ながらエアコンはない。いちおう念のために電気配線と一部配管はしてあるが、昨年夏と今年の夏を経験した結果、エアコン(クーラー)はなくともなんとか大丈夫という結論である。断熱材はしっかり入れてあるし、風の通りを考慮した間取りにしている。もちろんそれらをいくら対策したとはいっても外気温より室内の温度が涼しくなるということはないので、暑い日は暑いのだがまあ我慢の範囲内である。風がないときや雨脚が強いときは扇風機の出番である。

地球儀に真っ暗な夜とほの暗い夜と

国の境界線は変わることがあるし、国家そのものがくっついたり離れたり、新たに出現したり消滅したりする。地球儀はだから常に「古い地球儀」である。いやそれほど昔のものではない、せいぜい数十年前の地球儀で自分が子どもの頃にはよく眺めていたはずの地球儀でさえも、ソビエト連邦があり東ドイツがある。いまは存在しない国家の名前をいくつも見いだすのは栄枯盛衰、無常感がただようというものだ。/国家をどのように定義するかによるが、日本が現在承認している国は195カ国。これは日本自体も含む数だが、朝鮮人民共和国(北朝鮮)などは含まれていない。/さて地球儀についてあらためて調べてみると、これも地球の何を主眼として表現するかにより異なるが、大きくは行政区分と地形区分のふたつだ。地形では陸地だけでなく海底の凹凸まで詳しく表したものもある。地球儀によっては照明を内部に組み込むことによって二つの要素を切り替えることができるものもあるようである。インテリアの飾りというか玩具のようなものは別として、実用的に役立つちゃんとした地球儀となると直径30cm、値段も2〜3万はする。地球儀を常時眺めていれば世界観がいくぶんか変わるかもしれない。

肺胞にシベリアの風鳥来る

秋は大陸などから季節の鳥が渡って来ることが多いので「鳥渡る」で秋の季語となっている。鳥来るでもまあ同類とみなしていいだろう。生物は食べるもののみならず、長期間そこで暮らすときはそこの水や空気といった自然環境の要素も体内に取り入れ、身体の細胞に刻み込んでいく。したがって同じ種類の生物であっても、体内の例えば水分を精密分析することで、どこ産のものか分かるという。それどころか一例でいえば某県のある湖沼が産地であり、しかもその湖沼の南西側の水深3m程度のところの魚であるということまで判別可能とも。むろんそのためには事前事後にも膨大なデータが必要なわけで、それはあまりにも大きな手間と費用がかかるので普通はやらないだけである。もし実施できれば「産地偽装」などは一発であばくことができるのだが。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA