酒蔵

 

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工事現場へ行く道すがら、稲田の向こうに酒造会社の醸造所や酒蔵など一群の建物が目にとまります。やや傾斜の強い黒い屋根と、窓が整然とうがたれた白い壁。なんど見ても美しいと思います。 奇をてらったり権勢を誇ったりするのではない、酒をつくり保管するという明確な目的にかなうように、精緻な道具のように作られた建物。これは建築物というものの一種の原点であり頂点といっていいでしょう。建築家の趣味の発露であるような「名建築」とは対極にあるものです。

 

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