48ミリ短尺の小鉋
何年かぶりに仕入れた新しい鉋です。小山金属工業所の「豆平鉋 兼友」という名称がついていましたが、豆というには大きすぎますし、穂には兼友(かねとも?)という銘もなにもいっさい刻まれていません。しかしながら作りは非常にしっかりしています。 値段的にも定価では12000円ほどするので、けっして日曜工作で使われるようなレベルの鉋ではありません。
刃の幅は48mmですが、実際に削れる最大幅は40mmくらい。ただ白樫の台の長さは195mmと、通常の仕上鉋などにくらべるとだいぶ短いです。これは台の材料をけちっているとかではなく、木目が複雑に交錯しているような大きな一枚板や、若干の反りなどがある板でも刃がかかりやすいようにするためです。場合によっては自分でさらに短く台を切り詰めることもあります。
48mmの平鉋は今回のとは別にすでに2丁使用しているのですが、そちらは主に片手に持って木端・木口・細割材などを削る用途のものなので、台の長さは通常通りの9寸5分=約290mmあります。刃幅30mmという小鉋も使っているのですが、それは昔大鉋のおまけで買ったような、あまりできのいいものではないので、結局今回のような「やや大きめの刃幅の小鉋で、台は短め」の鉋が必要と思っていたのです。
もっとも本職用の鉋は買ってすぐに使えるようにはふつうなっておらず、自分で刃を仕上研ぎをし、台への仕込み硬さなどを調整しないといけません。それに最低2時間くらいはかかるので、いくらか手のあいたときにじっくり取り組むことにします。焦ってやるとせっかくの新しい鉋をおしゃかにしてしまいますから。