当ブログの5月22〜23日で紹介した建築の解体材ですが、表からは見えない部分に釘などの金物をかんでいる可能性があるので、製材する前にそれをあらかじめ発見できるように高精度のセンサーを購入しました。ムラテックKDS社製のデジタルセンサー DS−120です。
造作家具等の取り付けに必要なので、いちおう壁裏の間柱などを探る簡単なセンサーは持っているのですが、あまり精度がよくなくて役に立たないことが多かったので、これを機会に一般市販品で建築用のセンサーとしては最上級クラスのものを導入することにしたものです。
さっそく工房の作業場でテストしてみるとかなりいい感じです。写真はコンパネを貼った床の根太を探っているところですが、LEDのランプが緑→黄→赤と変わり、液晶画面に検出強度と中心点が表示されました。ほかにも、頭が見えている小さな釘ですが古材に食い込んだ釘にも明瞭に反応しました(蛍光灯下ではセンサーのLEDがカメラにはよく写らないので、露出を1段ほど落としています)。
取扱説明書に記されたスペックでいうと、探知可能深さは木製の間柱などは壁面から38mm、電線は50mm、銅・アルミ・ステンレスなどの非帯磁金属は80mm、鉄・ニッケルなどの帯磁金属は120mmとなっており、自動校正機能も持っています。マーキングしやすいようにLEDのランプに囲まれた部分は裏面まで貫通した径14mmの穴になっていますし、全体が防塵防滴構造(IP54)です。大きさは200×86×32mmで重さは260g、9Vのアルカリ電池で連続5時間使用可。5分で自動的に電源オフ、使用温度範囲は−10〜+45℃、保管温度範囲は−20〜+70℃、といったところです。
定価値段では14000円ほどするのですが、このセンサーがあれば他の工事でもこれまでよりはずっと楽に確実な作業ができそうです。