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カテドラル水晶

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これはカテドラル水晶というちょっと珍しいタイプの水晶です。子どもに誕生日祝いとして先日あげたものですが、産地はブラジルのミナス州アライアス近郊の鉱山とか。インターネット通販で購入しました。大きさは写真の位置からみて5cm×9cmくらい、重さは267gです。

水晶は石英というガラス質の鉱物が先の尖った6角柱状に結晶したものですが、無色透明以外に黒や褐色・紫・黄・淡紅といった色味を帯びているものや、他の鉱物を内抱したものがあります。このカテドラル水晶は色味はありませんが、無数の結晶が寄り添って複雑多重の大きな6角柱をなし、教会の大聖堂=カテドラル(cathedral)の屋根を彷彿とさせることから名付けられたものだそうです。

私は宝石などで、とりわけ水晶でよく喧伝されるヒーリング効果といった「精神世界」にはまったく興味がありません。宗教にも距離を置いています。したがって今回も自然界の不思議で美しい鉱物そのものに対する興味から入手したものです。また小学1年生の子どもの誕生日プレゼントだからといって、いわゆる「子どもだまし」のちゃちなものではなく、どうせなら大人になっても大事にしてもらえるような本格的なものをということで、ちょっと奮発しました。

 

雪の河原

昨日はたいへん風が強く、車を運転していても地吹雪で視界が閉ざされ怖いくらいでした。2月もあと1週間で終わり3月になりますが、こういった天気の日は「春はまだまだだな」といささか沈んだ気持ちになってしまいます。最低気温も平地でマイナス4℃くらいです。

風雪の厳しい日々ですが、通勤途上でふと川面を見るととてもきれいな光景が広がっていました。写真は日向川の中流域の橋の上から写したものですが(むろん車は橋から離れた側道に停めてから)、凍る水面と雪が付着した無数の丸石が、モノクロの非常に美しいコントラストを描いています。それに草木の褐色や黄褐色がアクセントを添えています。

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1月2月の胴腹ノ滝

12月15日以来の(記事掲載は12月16日)、ずいぶんひさしぶりの胴腹ノ滝です。その後1月1日、1月18日、2月4日、2月16日の計4回水汲みと調査に行っていますが、連日の降雪もあってか訪れるたびに少しずつですが水量は減っています。下の写真は2月16日朝のもので、滝の周りもすっかり雪に覆われています。1枚目が向かって右側、2枚目が向かって左側の胴腹ノ滝です。

湧水温度は1月1日が右8.4℃、左8.3℃、気温はマイナス2.1℃、1月18日が右8.4℃、左8.3℃、気温マイナス3.9℃、2月4日が右・左ともに8.4℃、気温マイナス1.1℃、2月16日が右8.4℃、左8.3℃、気温マイナス5.6℃です。水量と気温は変化しても水温はほぼ一定であることが分かります。

しかし、例えば昨年の2月22日の写真と比べると、今年2月16日の滝の水量のほうが一目で分かるほど多く、ざっと倍近いように見えます。とくに11月は雨天日がじつに多かったので、その影響(=地下水圧の上昇)が今冬はいまだに尾を引いているようです。胴腹ノ滝は鳥海山の数ある湧泉のなかでも水量の変動は大きいほうだと感じています。

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レバーハンドル

工事中の自宅の内部木製建具は私自身で全部製作する予定でいます。もちろん経費削減が第一の目的ですが、デザイン的な理由もあります。建具屋さんに発注していればすでにみな取り付けも終わっているでしょうが、私が作るのでほとんどこれからです。

全部で18枚ある建具ですが、14枚は引き戸で、2枚だけ片開きのドアです。開口高さはすべて2mでそろえています。そのドアのひとつは玄関とリビングを仕切るもので、強化ガラスのクリア一枚を全面に大きく用いるため、見栄えおよび耐久性の上でそれに適合するレバーハンドルとヒンジが必要です。それでさほど期待してはいなかったのですが試しに地元の金物屋さんで物色してみました。

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種類も少ない上にそのほとんどがデザイン的に野暮ったいもので即却下。ところが棚の片隅から「こんなものもありますけど」といって出てきたものが写真のレバーハンドルです。飾りがいっさいないごくシンプルなハンドル。亜鉛ダイカスト製でしょうか、色合いや表面の仕上げはステンレスのような感じに処理してあります。値札をみてびっくり。「500円」と手書きで記してあるので、最初は千円の単位が消えているのではないかと思いました。この手のレバーハンドルは安いものでも3000円くらいするし、5000〜10000円くらいは普通ですから。

ドアに止めるための丸座のビス穴が正面にふたつ開いています。他のレバーハンドルはたいてい目立たないように下の側面からネジ止めしたり、一度しっかりネジ止めしてからさらにキャップをねじ込んだりしますが、これはもろにネジの頭が見えるという逆にちょっと珍しいタイプです。木枠やはめこむガラスなどとのバランスによりますがこういうのもありですね。あまりに値段が安いのと、作りはしっかりしていて見栄えもけっして悪くはないので、すぐに購入しました(写真はまわりの色を反映してすこし黄色みをおびて見えますが、実物は無色のステンレス色です)。

あとで調べてみるとこのレバーハンドルは旧昭和ロックというメーカーの製品のようです。昔は鍵錠の最大手だったのですが、一度会社が傾いていまはユーシン・ショウワとしてユーシングループの傘下に入っています。なるほど、そういったごたごたがあってめちゃ安だったのかもしれません。

昨年暮れから1ヶ月間不通だったインターネットが1月末頃にいちど復旧したと思ったのも束の間、2月に入ってからまた使えなくなってしまいました。新しい住宅に引っ越しをした機会に、固定電話を2月1日で無くした(解約した)のですが、そのためにルーター等の設定が初期状態に戻ってしまったためらしいです(たぶん)。それが今日ようやくまた復帰しました。やれやれです。私はインターネットやパソコンなどの知識はほとんど皆無なので、もちろん設定などはぜんぶなじみの電気屋さんにやってもらいました。

 

引っ越し

本日(2/1)をもって自宅を引っ越ししました。同じ町内なのでとりあえず4日前の夜から新しい家に泊まっているのですが、古い方の借家からの荷物の移動と掃除も無事済んで、やっと正式に転居です。業者に頼んだのはピアノと冷蔵庫だけで、あとはみな自家用車で自分たちで荷物を運んだので、引っ越し費用は格安ですみました。

不要なものはこれを機会にそれなりに処分したつもりですが、それでも荷物がまだまだ山とあります。30坪(100m^2)の平屋で、収納スペースもそれほど広くはないので、クローゼットやロフト、納戸や物置などを立体的に工夫して使わないとたちまち荷物が居室の床に侵出してきそうです。

100%というわけにはいきませんが、新居はなかなか快適です。基本的に全室に床暖房を入れてあるので、前のように朝起きたときや仕事が終わって帰宅した際の凍えるような寒さは無くなりました。また湿気対策には相当に配慮したつもりなので空気が乾いたさっぱりした感じです。窓の結露も少ないです。床が段差のないフラットな平屋ですので、2階との煩雑な上り下りも皆無となり、もう若いとはいえない体にはありがたいですね。階段からの転落の心配もありません。

写真上は昼にリビングから廊下を眺めたところですが、10mある廊下の突き当たりは明かり採りのFIXの窓。廊下の右手は手前から順に洗面脱衣室・お風呂・トイレ・乾燥室・納戸、左手は家族それぞれの個室=寝室で、まったく同じ広さと仕様の部屋が三つ並んでいます。建具はまだ入っていませんが、各室の外に面した窓からの光が廊下まで差し込んでかなり明るいです。建具は四方木枠に全面強化ガラスを基本とする予定ですので、結果的にもだいたい同じような感じになると思います。薄暗い廊下というのは個人的にはあまり気持ちはよくありませんので。

写真下は夜ですが、4つ並んだLEDのダウンライトは調光付なので通常の室内並みの明るさから常夜灯の明るさまで無段階で変えられます。洗面脱衣室ならびにトイレの入口には仮のカーテン(2級遮光)を設置していますが、3人家族だけなのでとりあえずはこれでも問題ありません。

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ソフトブロックのロボット 2

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まったく親ばか丸出し記事ですみませんが、わが家の小学1年生がこしらえた、ソフトブロックのロボットです。背景は新築住宅の無垢フローリング(カラ松)。

ほかにもレゴではありませんが、モーターや変速ギアや照明などの動的機能も備えた高度なブロックでもいろいろ遊んでいます。創意工夫の余地あるいはその必要があるところがこういった玩具のいいところです。

 

本棚設置

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新築となったわが家の、私と妻と子どものそれぞれの個室(寝室)の壁の一面は全面造り付けの本棚です。幅が約3.2m、高さは約2.4mです。段数は8段で、下方3段はA4判のファイルなどが入る間口高さ333mm、上5段は通常の書籍が入る225mmの高さになっています。奥行は305mmあるのでふつう サイズの書籍なら2列に収納することもできます。

背板はなく、他の壁と同様に「タナクリーム一日仕上げ」という生石灰系クリームをコテで塗った壁がそのまま背景になっています。壁は完全な平面ではないので、棚板と壁面とに1〜2mm程度の隙間があるところもありますが、見た目にも実用上もまったく問題はありません。

壁一杯の本棚が地震等で倒れてきたら、最悪の場合命がありませんので、本棚は絶対に倒れないように建物本体に厳重に固定しています。また収納物が落下しにくいように棚板は水平ではなく後方をそれぞれ5mm下げています。見た目にはそれとわからないくらいの傾斜ですが、この程度の傾斜でも効果はかなりあります。

上の写真は部屋の奥のほうから入り口側を眺めたところ。右から2列目の本棚の背にコンセントが見えていますが、電気コードを左右に延ばせるように各本棚の側板には径30mmの穴が開いています。下の写真は子ども部屋ですが、入口から窓のほうを眺めたところです。机は20年ほど前に私が作ったサワグルミ製の机ですが、甲板の高さは当工房の標準の650mmで、いちばん奥の本棚の3段目の棚板だけはその高さとぴったりそろうようにしました。こうすることで本棚の一部もそのまま机の延長面として使えます。

なお窓枠の高さは床から800mmで、机の甲板とは150mmの差があり、カーテンの垂れ下がりがちょうどこの間にきれいに収まるように計算しています。

 

コテ

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新築の住宅の内壁は私(+妻)が塗ります。それで各種コテなど左官道具を一式そろえました。ホームセンターなどでアマチュア用の道具もそれなりに売ってはいますが、とても食指をそそられるようなしろものではありません。この際、長く愛用できるような本職向けの道具にしたほうがよかろうということになり、インターネットで探して取り寄せました。

本職向けといっても剣先ゴテ一丁が何万もするようなものは買えませんので、下のクラスというか一丁2000〜3000円ほどのものです。薄手のステンレス製のものが主で、今回塗る石灰系や、珪藻土・漆喰などを薄塗りするのに向いているコテです。ステンレスなので錆びの心配もあまりありませんし手入れが楽だと思います。砂や砂利まじりのコンクリートをがしがしやるのにはもっと厚手の丈夫なコテが必要です。

種類は角ゴテの大・小、出隅押さえ、入隅押さえ、ならしの大・小、材料をすくうためのレンガゴテ、そして材料を載せるパテ板です。使ってみた結果は、同じ石灰系の材料でも今回は0.5mm程度の骨材(白砂?)が入っているので、ならしの特殊なコテは出番がありませんでした。骨材の入っていない石灰クリームだといいかもしれません。角ゴテも厚さ0.2mmのものは骨材入りの材料を均すには腰が弱すぎるようで、途中で追加注文した厚さ0.3mmのほうが使いやすかったです。パテ板は幅320mm・奥行300mmの大きさで、表面がステンレスなので材料をコテできれいにかきとることも容易でした。もっと大きなパテ板もあるようなのですが、狭い場所で使うには不自由かもしれません(アマチュア用の端がすこし高くしてあるプラスチック製のパテ板はぜんぜん使いものになりません)。

左官道具だけで今回は2万強の出費になってしまいましたが、それでも塗る作業はすべて自分たちでやったので、「手間賃」は最低限ですみ、トータルでは本職の左官屋さんに頼むのに比べ半分の経費でした。

 

内壁塗り

12月23日頃から住宅内部の壁塗りを本格的に開始しました。その数日前に目立たないところで試験的に塗ってみたのですが、いまひとつうまくいかなかったので、DVDやインターネットなどをあらためて参照して再度トライしました。

塗材は田中石灰工業製の「タナクリーム一日仕上げ」という製品です。主成分は石灰で、あらかじめクリーム状に水で練ってあり、ペール缶から取りだしてすぐに壁にコテで塗ることができます。また通常はこうした左官材料ははじめに下塗用(または中塗用)のものを塗り、それが完全に乾いたら次は上塗用のものを塗って仕上げるという2段階の行程が必要ですが、この「タナクリーム一日仕上げ」は同じ材料の1回目の表面が乾いたら短時間のうちに2回目を塗り重ねて、一つの壁面や小さな部屋なら文字通り一日で塗り上げることが可能です。

製品の特長としてはメーカーでは、1)湿度を調整し、結露からくるカビやダニを防止します。2)有害な化学物質が含まれておらず、廃棄されても環境に優しい素材です。3)悪臭やホルムアルデヒドなどのVOCを吸着する機能があります。4)静電気を発生させず、ビニールクロスよりもはるかに汚れにくいです。5)そのアルカリ性で、抗菌作用が長時間持続します。とありますが、実際に住んでみてどうかはまた報告したいと思います。ただ現在塗り作業をしている感じでは主観的ながら「嫌な感じ」はまったくありません。

同じメーカーの石灰主体の製品に、下塗りと上塗りとに分かれているものや、外壁にも使用できるものなどいくつかの製品があるのですが、その中でもいちばん手軽に使用できる左官材料といえると思います。ドゥーイットユアセルフやいわゆる日曜大工にも最適の材料ですね。ただしこの材料は塗る前に専用の水性シーラーを壁面に刷毛塗りする必要があり、石膏ボードが下地の場合と、アクが出やすい合板等の下地の場合とでそのシーラーの種類は異なります。シーラーは左官材の水分が下地に吸われて速く乾きすぎたりムラが出るのを防ぐためと、下地との密着度を高めるためです。また窓枠戸枠や床・天井などへの付着を避けるためにマスキングも必須です。

他のメーカーにも同様に石灰分をメインにしたものや、珪藻土や貝殻や火山灰をベースにした左官材料などがありますが、私が調べたかぎりでは今回の「タナクリーム一日仕上げ」がいちばん気に入りました。微細な骨材が入っており平滑になりすぎないマットな肌合いがとても好ましく、無垢材のフローリング&造作材や艶消しの木部塗装との相性も抜群です。

今回の施工は私自身で行うので、基本的には材料費がほとんどですが、おおよそ1平方メートル当たり1500円くらいでしょうか。本職の左官屋さんに頼むと材料と手間とで同3000円ほどになるかもしれません。

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※じつは上記までは昨年末頃に書いた文章で、まだ乾燥室やトイレ・洗面脱衣室などの一部だけを塗った段階でのものです。その後に正月休みも返上し妻からも手伝ってもらいながら全部の部屋の壁を塗り上げたのですが、正直のところかなりたいへんでした。そもそもコテを使って左官材料を施すという作業自体がほとんど初めての体験で、道具の基本的使い方が身についていません。最初のうちは材料はぼたぼたこぼすし、手や体が汚れるし、当然塗りむらもひどいです。ようすを見にきた他の人は「おお、きれいにできてるじゃないですか」と言ってくれるのですが、自分ではとうてい納得できるものではありません。

それでも日が経つにつれてすこしづつは慣れてきて、時間的にも仕上がり的にも「素人としては及第点かな」と思える程度にはなってきました。水回りの器具の取り付けの関係もあって、トイレなどが先行し、リビングや玄関や廊下がその後、そして3つの個室が最後になったのですが、その最後の個室の塗り上がりが比較的よくできているという皮肉なことになってしまいました。

1回目は下地が透けるくらいにごく薄く1mmくらい塗り、それが乾いてから2回目をやや厚く2mm程度塗るのですが、一日平均で合わせて9m^2くらいのすすみ具合です。施工すべき内壁は全部で213m^2ですので、結局23〜24日(人工)ほどかかってしまいました。天井のクロスを貼ってもらった内装屋さんは、もし壁もクロスでやるとすれば8人工くらいかなと言っていたので、3倍の手間がかかったことになります。

材料の消費量は、メーカーによると20kg入りの一缶で標準施工面積が約10m^2とありますが、実際ほぼその通りでした。一度に厚く塗りすぎるとひび割れなどの施工不良の原因なるとのことです。また乾燥するまでは生石灰はかなり強いアルカリ性ですから、ゴム手や場合によってはゴーグル、また床の養生などは必須です。水で練ってあるので絶対に凍結しないようにもしなければなりません。今回は床暖房が12月28日から使えるようになったのでぎりぎりセーフでしたが、そうでなければ春まで工事を延期するところでした。

 

ブログ再開しました

昨年12月25日からちょうど一ヶ月間、インターネットが使えない状態にありましたが、本日夕方やっと再開できました。本来は新宅に完全に引っ越しをしてから電話&インターネット回線の工事をしてもらえばよかったのですが、電気の知識がなくて工事を急いでしまったために、結局新旧双方の自宅で電話もインターネットもまったく使用不能な状態に陥ってしまったのです。

メールもうまくつながらず、連絡は携帯電話のみというありさま。その携帯も元々あまり積極的に使っているとはいえないこともあって、多くの方にご心配とご迷惑をかけてしまいました。申し訳ありません。

新しい住宅のほうは業者に依頼する工事はすべて昨年内に終了し、そのあとの内部壁面の左官仕事なども私と妻とでみなやり終えました。個室の南側壁一面の本棚も設置しました。床暖房やガスや上下水道も稼働しているので、とりあえず人が住める状態にはなっています。内部の建具や家具などはまだほとんどできていませんが、それは住みながら順次製作することにして、今月末には古い借家を引き払い、新宅に引っ越しをします。

写真は壁を塗り終えた洗面脱衣室の写真ですが、天井付けの「ガラスのグローブ+LED」の照明とあいまって、なかなかいい感じです。その他、工事の詳しいレポートはまた追って記事にしていきます。

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