先日、11月17日は子どもとよその子どもの二人を連れて、旧平田町の経ケ蔵山に登ってきました。この山は標高こそ474mに過ぎませんが、自然林が多く残る急峻な岩山で、多種多様な草木とすばらしい眺望を楽しむことができます。
登山道(ハイキングコース)は北側と南西側の2本あるのですが、いくぶん傾斜のゆるい南西側の円能寺口から登行しました。紅葉は最盛期をすぎたとはいえまだ充分美しく、また今の時期にしては珍しいほどの快晴にもかかわらず他の登山者も数人しかおらず、静かな山行をぞんぶんに味わうことができました。上りが2時間、下りが1時間半ですが、これはかなりゆっくりめのペースでかつ休憩も含めての時間です。ばたばたと駆け足で登下行するのでは逆にもったいないですからね。
私の子どもはこの山にはこれでたしか4回目の登頂ですが、連れの子どもは山らしい山は今回がはじめて。そのため怪我などがないよう私のすぐそばにぴったり付けて慎重に歩きました。途中で太いアカマツに登ったり、山頂では東屋の一部廃材でちゃんばらごっこもして楽しんでいました。
逆光気味で紅葉がひときわ映えます。さまざまな落葉広葉樹がコースの左右を登山口から頂上までずっと彩る。
道を行く小学2年生の子どもふたり。すこし山に慣れているほうをサブリーダーとして先頭に配し、リーダーの私は後尾でふたりのようすを見ながらゆっくり登る。
頂上に近い展望台の座禅岩からの眺め。真東に見えるのはシナゾ森(616m)=写真左側。その右奥はたぶん大ワラソ森(698m)。シナゾの斜面には先日の雪が点々と残っている。
山頂からの眺望で、シナゾ森の左遠方に小さく猪鼻岳(800m)、トヤソ森(818m)。そして最奥にこの山域の盟主たる弁慶山(887m)が頭をのぞかせている。弁慶山は別名「鳶口山(とびくちやま)」といい、その名前の由来であるチンネ(急峻な三角の衛星峰)もふたつ確認できる。