特大の食器棚

 

いま工事中の自宅のLDKに設置する特大サイズの食器棚です。地板と左側面は建物躯体に固定するのと背面は現場加工となるので、いちおう造作家具ということになります。写真はその製作の途中のようすですが、完成時の大きさが幅3384mm高さ2000mm奥行き457mmもあるので、木取するにしても矧合せしてから削るにしても(写真上)、部材の塗装(写真下)にしてもたいへんです。

作り自体は「自家用」ということと建物全体の予算や工期の関係もあって、通常よりはだいぶ簡略な作りですが、それでも合板や集成材などは使いたくないので、本体はスギ、引き戸はスプルスの無垢板。ごらんのとおり見えがかりでない部分は節もたくさんある材料ですが、引き戸の走る天板と地板は素材厚30mm余のほぼ無地の材料を使っています(他は本棚と同じ24mm厚)。

もちろん完全に一体で作ってしまうと大きすぎる重すぎるで搬入できませんし、中間に90×70cmくらいの窓(ハッチ)を設けるので、上下に3段、箱としては4つに分割して製作し現場に搬入してから連結し一体化します。ハッチがなければ先日の本棚のように幅800mm程度のふつうの大きさの食器棚にしてそれを4台連結するほうが作るのも簡単で材料的にも楽なのですが、今回は上の写真のように上の段と下の段の天板・地板は長さ3360mmもあります。これは比重の軽いスギとはいえ一人で持てる、また加工できる限界の大きさです。

ふだんこれほど大きな戸棚を作ることはめったにないので、加工する前にまずよけいな材料を片付けたり機械道具類を端に寄せて作業スペースを確保したりしながらやっています。

 

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