コンビネーションプライヤー

 

最も基本的でオーソドックスな工具のひとつであるプライヤー(コンビネーションプライヤー)。物をはさむ、つかむ、針金を切るなどの用途に用います。回転軸を切り替えることで開口を大きくすることもできるので、径30mm程度のパイプなど丸いものをくわえることもできます。すでに工房でひとつ使用し、車にもひとつ載せているのですが、塗装室(といえるほどちゃんとしてはいませんが)用にもう一丁買いました。日本の工具メーカー大手のTOP社の200mmサイズのものです。

材質は代表的な工具鋼であるクロムとバナジウムを含む合金工具鋼です。鉄にクロムやバナジウムやモリブデン、タングステンなどをすこし入れて焼入れすることで、靱性や耐摩耗性などが飛躍的に増すのですね。といってもこのプライヤー、値段は1000円ちょいくらいで、これでまともな工具を購入できるのだからたいしたものです。

これよりずっと安い半分以下の値段のものもありますが、いかにも作りが雑で即却下。逆に海外の有名ブランドで何倍も高価なプライヤーもあるようですが、性能的には上記のものとほとんど差がないのでそれも却下です。たしかに細部の磨き具合がていねいだという話ですが、そんなものは仕事道具では二の次で、その差額で別の工具を買ったほうが私はいいです。

新しい道具を手にすると、思わず口の端がゆるんでしまいますが、1000円余りで幸せな気分を味わえるのだからとても安上がりですね。

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