『一生つきあえる木の家具と器』

『一生つきあえる木の家具と器』と題された書籍です。「関西の木工家26人の工房から–京都・大阪・兵庫・滋賀」という副題が添えられています。西川栄明著・誠文堂新光社刊(2012年1月)・18×23cm・176ページ・1800円

写真はその表紙と裏表紙ですが、表のは徳永則男氏の「KYOTOチェア」と名付けられたケヤキの椅子だそうです。

 

家具や木の小物などは、明らかに耐久性や安全性に問題があるというのでないかぎり、結局のところ各人の好みに左右されます。私自身はこの本の表紙ようなタイプの椅子は好きではありませんし作ることもけっしてないでしょう。また本の中に登場する「作品」や作者や著者の「主張」のいくぶんかには共感・賛同できませんでした。しかしながら、そのことは自分が家具などを製作する際の、良くも悪しくもたいへん参考になります。

一般的に言っても、さまざまな家具や木製小物が同時的に存在し、ユーザーの選択肢がたくさんあることは基本的に非常にいいことだと思っています。歴史的に有名な木工家や家具デザイナーやプロダクトデザイナーのコピーみたいな品物ばかりがあふれかえっている光景は、貧困以外のなにものでもありませんから。

 

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