庭や空地、山麓の林道のそばなどにふつうの生えている山野草の花。小さく地味なものもあるが、よく見ればどれもとても美しく愛らしい。
以上3枚はわが家の近所の更地に生えていたスミレの仲間。おそらく1、2枚目はスミレだとは思うが、図鑑をみるとますます自信がなくなった。
ナガハシスミレ(スミレ科) 花の後ろの距は細長いので、これは区別しやすい。
オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科) フグリは陰嚢のことで果実がそのかたちによく似ていることから。しかし上を向いた空色の花はきれいだ。
タチイヌノフグリ(ゴマノハグサ科) 下に1個だけオオイヌノフグリが写っている。大きさを比べられたい。
ナズナ(アブラナ科) いわゆるペンペン草である。果実がバチ型をしていることからか。
オランダミミナグサ(ナデシコ科) ハコベの仲間は区別が難しいし”雑草”とかたづけられてしまいがちだが、よく見ればたいへん美しく愛らしい。
ミヤマキケマン(ケシ科) 黄色のケマンなのでキケマンだが、ここいらにあるのはたぶんミヤマキケマン。大型になる。
ヤマエンゴサク(ケシ科) これもケマンの仲間だが、サイズはずっと小さく草丈は10〜15cmほど。花色はさまざまが、これは一般的。
オトメエンゴサク(ケシ科) 全体的に小ぶりで、花の下の小葉に切れ込みがないことで、エゾエンゴサクと区別されているとか。
ミミナグサ(ナデシコ科) 花びらが下のほうまで深くは切れ込んでおらず、動物の耳の形のようなのでミミナグサ。
ニリンソウ(キンポウゲ科) 大群落を成していることがときどきある。1個体に2本の花をかかげることが多いので二輪草。同じ仲間に一輪草(一華)や三輪草もある。
ヒメオドリコソウ(シソ科) 大繁殖している外来種。在来のオドリコソウはほとんど見られなくなった。
セントウソウ(セリ科) ひとつの花は径1mmほどしかない。花弁は5枚。
セイヨウタンポポ(キク科) 在来のタンポポを駆逐するかと思いきや、住み分けたり交雑したりしているらしい。
キバナノアマナ(ユリ科) 私は野生では初見。アマナは白い花。
カンスゲの仲間(カヤツリグサ科) カヤツリグサは世界で2000種類くらいあるとか。私には区別が難しい。