ポイズンリムーバー

 

毒蛇に噛まれたり蜂や虻などに刺された時に毒液をすばやく吸い取るための器具です。これで完全に毒を吸引できるわけではありませんが、山中などで応急処置をおこなうことができればその後に医療機関にかかっても経過を軽減させることが期待できます。

このような器具をポイズンリムーバーというのですが、通販でいろいろ探してみた結果、評価が高そうなもの、画像でみてもしっかりした作りであるようなものを選んでみました。もっと簡易なものは以前持っていたのですが、いかにも頼りない作りで材質も劣化している感じだったので、今回はジオパーク&ガイドの関係もにらんで新調することにしたものです。

写真は新規購入したフランスのASPILABOというメーカーの「ASPIVENIN」という製品です。注射器のような形ですが、先端に装着する透明のカップは4種類あります。使用法は、1)シリンダーの先にカップをはめ、ピストンレバーを引をひく。2)傷口にカップをあてがう。3)親指でレバーを止まるまで押し込む。4)皮膚の表面がカップ内に吸引されるのがわかる。5)一定の時間が経過したら、ピストンレバーをすこし引くと、容易に器具が皮膚からはずれる。6)吸い上げられた毒液を拭き取る。

肝心なのは4のバキューム効果による毒液の吸引時間ですが、取り扱い説明書には、「ジガバチ・スズメバチ・ミツバチは1〜3分」「カ・アブは20〜30秒」「スズキ目科の魚・クラゲ・オニダルマオコゼは2〜3分」「ヘビは3分」「クモ・サソリは1〜2分」とあります。この中でよく分からないのがスズキ目科の魚で、検索してみると、バラハタ・バラフエダイ・アオブダイ・イシガキダイ・イシナギといった魚のようです。もっとも海での魚採りなどいっさいしない私には無縁かもしれません。

本体の大きさはシリンダーを押し込んだ状態で長さ約11cmです。

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