黒柿で丸形と角形の被蓋くり物を作るべく、木取→下拵えをしています。丸形のほうは旋盤で削るので、くり物というよりも挽き物(ひきもの)と呼んだほうがより適切かもしれません。写真はその丸形のほうの蓋の材料です。直径120〜130mm、厚さは33mmです。いま見えている側が下側(内側・凹側)になり、下のほうが天側(表側・凸側)になります。
ご覧のようにとにかく杢がじつにすばらしく、最高級かつ希少材である孔雀杢も表れています。とくに側面にはそれが顕著。当工房ではこれまで黒柿を素材とした小家具や小物類をそれなりにいろいろ作ってきましたが、材料的に今回の品は最上クラスのものであることはまちがいありません。
角形のほうについてはまた別に紹介します。